七ぶらシネマ 第4回
漫画映画にも各社の個性・自己主張強いワーナー軍団
前回に引続き「スペース・ジャム」関連の話。マイケル・ジョー ダンとワーナーの漫画映画の主人公たちが競演するとの製作発表を 聞いた時から心待ちにしていたが、これがワーナーではなくディズ ニーだったら、それほどの期待は抱かなかっただろう。 かつて日本映画では東映のスターと松竹のそれでは、同じスター といっても明らかに肌合いが違ったし、石原祐次郎に代表される日 活陣は、また異なった魅力を持っていた。それと同様にアメリカの 漫画映画の主人公たちも各社ごとに独特の色合いを持っていて、 ディズニー勢は、比較的上品で穏やかなのに対し、ワーナーの連中 は騒々しく自己主張型。ディズニーのミッキーに相当するバッグス・ バニーにしてから紳士然とはしていない。口八丁手八丁で、自分の 領域を侵されれば過剰防衛とも思える反撃に出る。 他のキャラクターとなれば、さらに攻撃的で自分の利益になれば ズケズケと他人の懐に入っていくが、受けた方も深くは考えずに、 即物的に対応するだけ。そのヴァイタリティ溢れるスピーディな展 開が今見ても(と言うのは三十年以上も前に製作を止めてしまって いるから)、十分に楽しい。バスケットのスーパースターに対抗す るにはワーナーの連中の独自な魅力が必要だと思う。「スペース・ ジャム」の公開で、彼らの魅力が広く知れわたることを期待してい る。 東京のあるデパートの前を通りかかったらディズニーランドのエ レクトリカル・パレードの音楽が聞こえ、ディズニー・グッズを満 載したワゴンが。そこでくじ引きを担当するお嬢さんたちのそろい のTシャツの背中にはトゥイーティ・パイ。そりゃないだろう。 小さなカナリヤのトゥイーティは、確かにワーナーのキャラク ターの中では特別に可愛い姿をしているが、実態は違う。同じ飼い 主の元にいる猫のシルベスターがトゥイーティを食べてしまおうと 試みるが失敗を繰り返す、というのが基本パターンだが、トゥイー ティの方から挑発する場面もあるし、飼い主が近づくと被害を受け た振りをもする。姿に似合わず相当陰湿な側面も持ち合わせている。 ワイキキはワーナー・グッズの店、ワーナーブロスの前。現れた ぬいぐるみ達を相手にキャッキャいいながら写真を取っている日本 人観光客を、白い目で眺めていた白人のご婦人方だったが、トゥ イーティが登場するや、我先にと一緒にカメラにおさまっていた。
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