7ぶらシネマ 第8回

「スター・ウォーズ」シリーズが帰ってきた。待ち望んでいた新作で はなく、旧作のリバイバルだが、最新のテクノロジーを駆使して形成さ れた幾つかのシーンが付加され「特別編」と称して公開が始まった。 今年の正月の「インデペンデンス・デイ」の上映でこの予告編を流し ていた。第一作を一部分とはいえ大スクリーンで見るのは、松竹の邦画 系で日本語版が公開された(注)とき以来で、約十五年ぶりだった。予 告編では公開は夏休みとあったので、一緒に見ていた小学生の息子は、 ずいぶん長く待たなくてはならないと嘆いたが、父親の方にしてみれば 「スター・ウォーズ」との出会いは、まさに待つことの繰返しだったと いえる。 特別編の趣旨は第一作公開二十周年記念にある。で、こちらの話も二 十年前にさかのぼる。「惑星大戦争」の名で公開予定のリストに入って いた作品の評判を見聞きするようになったのは、アメリカ公開後、約ひ と月半たったあとの夏休み直前。映画雑誌よりもSF雑誌で騒がれてい た記憶がある。  そのうち、ハワイに行って見てきた、スゴイぞ、という記事が載り始 め、当方はアメリカからの通信販売で8ミリ(フィルムです)のダイジ ェスト版を購入、確かに、スゴイ。期待は高まるばかりだったが、予定 されていた正月公開は、夏休みへと延期。待ち切れずに正月公開の香港 に渡る人が続出、という新聞記事も出た。(かくいう私も、渡った口で、 香港題は「星球大戦」!)。 待たせたあげくの日本での公開は、確かに大ヒットはしたものの、アメ リカのような社会現象までには至らなかった。間に二年ずつをおいて、 「帝国の逆襲」、「ジェダイの復讐」へと続くが、毎回完結の「バットマ ン」などと違い、話しがつながっていることが魅力のシリーズだけに、 たいへん待ち通しかった。 いつのころからか第一作に「第四部新たな希望」と付され、シリーズ は全九部作ということになった。現在ある三作品は第四部から六部、新 たに作られるべき第四作目が第一部という話だが、作られる気配は一向 になく、噂だけが飛び交った。何度、製作再開の報に喜んだことか。 いちばん信ぴょう性があったのは、二十世紀末には完結するというも のだったが、今だ四作目は現れていない。最新の報では、全九作が完結 するはずだった九九年に第四作が公開されるという。特別編の公開が製 作再開の景気付けの意味も持つとすれは、今度こそ事実のようだが、信 用しない方が落胆が少なくて済む、と決め込んでいる。 (注)この時、ルーカスの劇場用第1作「THX1138」が併映されて いる。一部にある本作品の日本での劇場未公開というデータは誤り。
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